だめ社会人の放課後

NPOのリーダーに求められるのは

経験上、NPOのリーダーに求められるのは、調整型であり、責任力であり、決断力である。
やってはいけないのが、内にも外にも「俺の命令に従え!」という圧力的な態度だ。まして自らの社会的地位を背景に、言う事を聞かないなら潰してやる、という程の手段で来られてしまうと、反発するより先に、周りの皆が、がっかりする。人望も失うだろうし、人や思いが離れていく。
NPOは志縁組織であり、集まる人それぞれに役割はあるものの、誰の上司でも部下でもない。
性格も考えも、年齢も性別も違う中で、一緒にやろうとしている、特にそういった関係者の間での合意形成は重要で、誰か1人、偉い人の発言で全てが覆るのがまかり通るのでは、中々多くの人々の参加は得られないだろう。
本来から言えば、NPOはそれぞれの組織が独立して活動しており、団体同士、協力や交流など、緩やかな繋がりはあっても、統制や階層構造などはない。その中で、誰がトップだとか、カリスマ指導者だとか、権力者だとか、そんな発想で上手くまとめられるはずがない。NPOに理解がある方や、協力する姿勢がある方ならまだしも、地域の名士や権力者を、それのみで組織の代表に据えるのは、時に諸刃の剣となる。
あくまで自分が主導権を握りたいとか、権力志向で、根拠無く一方的に命令し、服従を求めるのは、NPOの中では余り歓迎されない。


しかし、争いや混乱を好むNPOも、中にはあるだろう。混乱に活性を見出す手法もあるかも知れないし、若しくは、そういう発想しか無いのかも知れない。
何年間やっているNPOだから偉いとか、また事業の数を競っても仕方ないし、思いや精神の高さを主張しても、とりわけ私は、私個人は皆が頑張ればそれで良いくらいにしか思っていない。確かに、そういった頑張りや苦労の中で、自分が一番評価されたい、自分の頑張りを一番認めてもらいたいという思いもあるのかも知れない。しかし、それが、評価されたいという思いが、結果的に敵対や対立を作るのも悲しい事だ。でも達観する訳でもないが、それも何かしら、世の常だろうと思う。

2年前も、こんな事を考えていたような。どうも、人というのは学んでからこその成長とすれば、やはり、これまで反省しても来なかったという事だろうか。
何故、繰り返すのか。何故、繰り返したいのか。そんなに面白いのだろうか。

真面目にコツコツとやってきた人には、大変がっかりさせて申し訳ないが、私も残念でならない。
そろそろ、こういった悩みとは縁を切りたい。
身近な事なら尚更。

1年半もすると、殆どの理事が、活動に参加しなくなった、理事会に来なくなった、というNPOがある。どうしてだろう?
果たして、理事それぞれが多忙に過ぎて出席できない、というだけの事だろうか。それとも、その組織の手法に、何らかの問題があったのだろうか。
もしかしたら、来なくなった理事の方々には、行っても意味が無いものとしか受け止められなかったのではないか。
仮に、行っても意味が無い会議とは、どういうものだろうか。話が詰まらない、嫌な人が参加する、結論が既に決まっている(自分が何を言っても仕方ない)、などなど。
いつだって、改善できることはあると思う。

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