鶴岡にはNPOなんて必要ない、と市長が言われるのであれば、そうなんだろうか。庄内市民活動センターも3年目。まだまだ課題は多い。
今日の理事会では、このセンターの存在意義と、今後の存続についても話が及んだ。
以前は会員だった某女性団体の方からも、協力はしないけどお手並み拝見、といった話を頂いた。とあるメディアから、地域の既存秩序を乱す組織だとお叱りを受けた事もあった。行政も、企業も市民も、庄内市民活動センターを必要としない。勿論その可能性はある。こちらのやり方もあるし、鶴岡の地域性なんていう問題もあるのかもしれない。
代表理事の性格上、まぁ多少はやり方というか、説明している暇が無いというか、展開速度が速すぎたりして、余り多くの人がついて来れなかったりする、という点に問題がある可能性も無い事は無いのだろうが(苦笑)、やりたくてやってるだけじゃなくて、市民に必要だ、地域に必要だという想いがあってやっている部分が強くある。或いは、今後、現在の社会システムがさらに衰退していく事態に備えて、なんとか補完できる仕組みを作っておきたい。
でも結局は余計なお世話でしかないんじゃないだろうか、という話も出てきた。実際、あれは市民が勝手にやっている、という話をされる行政の方も少なく無いようで。あてつけじゃないけど、もしこういう活動が地域にも皆にも迷惑だったら、余計な事に過ぎないのだったら、庄内市民活動センターを解散するべきではないか、とこの時期、N川さんも少し悩んでいる様子。
このセンターを成り立たせていくのが辛い状況で、利用する人は多くなってるし増えているけど、相対的に応援してくれる人は少なかったり(まぁ営業力や広報力などに問題が無い事もないんだろうけど、それにしてもというレベルで)、職員だけじゃなくて理事の皆さんにも疲れが出始めているんだろう。
あくまで中間支援組織として成り立たせるというので、自主的・主体的な事業は極力やらないという方向で進んでいる。またいくつかの団体も、もしかするとそうだったけど、ある程度、人と事業が固まり、資金繰りもできて組織運営が成り立つ様になると、その団体と事業にとって、もう庄内市民活動センターは必要なくなる。逆にこちらと関わり続ける事が干渉されているようで嫌になるのかもしれない。独立してさようなら、というわけで。
立ち上げとか一番辛い時期に支援して、うまく軌道に乗ったら切り離して、その事業からは収益を得られない。しかも全てはその団体の実績として評価され、ある意味で庄内市民活動センターは評価されない。まぁ他の団体で他の事業という事になるから仕方が無い。
だからまた新しい事業を企画して始めていかなければならない。しかしその事業も上手くいったらすぐ切り離してしまう。
そういった意味では、好き好んで一番辛い部分を選んで、あまり儲からない部分を選んでやっている。難しいのは当たり前なんだけど。それでも、その繰り返しだけでは、いつネタが尽きる事やら。そんな状況でも、この組織と活動を支えているのは、関係者の自主性とか、想いとか、使命感、そういったものなんだろう。
この庄内地域でも、色々な専門分野にNPO法人が出来て来た。だから、あとはそういった組織がそれぞれ役割を果たせば…と、ふと考えてしまう事もあったり。(いかんいかん、俺もかなり疲れてきたか)
…さてさて、結局はやり方、理想と現実のギャップなんてのもあるし、社会に応じて変化できなければ生き残れないという理屈もある。そんな事も含めて、明日の午後は計画書作りで、A部さんとN尻さんらと楽しく頭を抱えます。今日は少し早く寝よっと。
鶴岡にはNPOなんて必要ない、と市長が言われるのであれば、
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2003年5月7日
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