いやぁ「雄」というより「憂」だろうけど(苦笑)。
今日現在、まだ体調が思わしくない。というより本当の休息が得られていないからだが。
「仕事しないで、無理しないで休め。」という人も、だからと言って代わりの人を手配してくれるでもない。事務局で誰か代わりの人を探せという。それ自体が一番難しい事だ。まして結局は私に責任を押し付ける気で居るなら、私は自分の信用をこれ以上悪くしないためにも頑張らねばならないじゃないか(苦笑)
しかし最近は時間にゆとりを持った生活を送っている。
庄内NPOセンターのセンター長としては私の裁量部分なのでともかくとして、現状はグラウンドワークなど他については無料奉仕ばかりが責任として押し付けられて、継続の自信が無い。
大多数の役員も、基本的にはNPOという文字から、無意識の内に「NPOだから収益をあげてはいけない」「黒字になったら大変だ」と。事業を継続するつもりだとか、組織を経営するつもりは、本当は無いのかも知れない。そんな馬鹿な、と思えど「実質的に」元から数十万円赤字の予算書がその一端を物語る。これまでの事業収益を丁度食い潰すが、そこには悲しい事に、人件費部分や消耗品などは見捨てられている。ここに至って職員は奴隷扱いも同然だ。
一事業の中には、寄付10万円という収入の予算があげられているが、一体誰が集めてくるんだろうか。何とか事務局で集めて来い、という話にならなければ良いが。
そういったところで、本来的に市民ニーズに対応しているのか疑問に思う事もある。市民は望んでいるはずだとか、市民のためになる、という方便ではあろうが、結局は発案者の独善ではないかと考える節はこれまでにもあった。それで上手くいかずに、結局は「市民のレベルが低いせいだ」とかいう話も前にあった。むしろ行政側から、行政の担当者の悪いところを踏襲しているのではないか、NPOでそういう事は辞めてくれ、との批判が出る。
いずれにせよ、NPOだから職員を雇っても給料が払えないのは仕方ない、役員に運営責任は無い、という事は一般的に通用し難いだろう(厳密に私は職員では無いけど)。
「仕事はしてもらったけど、基本的に人件費は無い事業だから給料もらえなくても仕方ないんだよね。お疲れ様。」では、普通は長続きしない。騙されたと言われるだろう。
「やろう、やろう」という人達も、意義やら思いを語る人も、基本的には自分で動くつもりは無い。もしくは美味しいところ、好きなところをかじるだけ。現場を押し付けられる身としては、それが一番痛い。振り返れば、主導者はまた別の事業を企画したり、別の事で動き回ったり。
そこで「どう考えてますか?」と聞いても「ああ、忙しいから後は任せる。」というくらいだ。
NPOだと、どうしても損したい気分になる、収益を上げる事に無意識の罪悪を感じるというのであれば、有限会社といった組織形態のほうが、一般的にも解り易いし、理解も協力も得られるかも知れない。まちづくりの会社だと。
山形県内では、山形市を中心にしなければ何かと難しい事が多い。庄内でいくら頑張っても、本音を言うと県内ではそれ以上の発展が出来ないものがある。実質、庄内でコントロールしてもいいかも知れないが、中心は、もしくは看板だけは山形に置く必要がある。
今まで以上に、全国・東北・県内を視野に入れて考えなければならないし、情報も収集しなければならない。幸いこういったNPOセンターは情報には恵まれている。表に出せないが、政治・経済も合わせて、全国色々なところの内情など、把握できる事は多い。
また最近、色々な団体の活動記録や、以前の報告書に目を通す。(そういった記録を残す団体自体が稀かも知れないが)
総括や後書き部分で、市議会議員や県議会議員の方々への露骨な謝辞が結構目に付く。ロビー活動というのはそういうものなんだろうか。
そろそろ、時流などに惑わされず、本気でやるまともなNPOが県内に1つくらい出来てもいいかも知れない。そうなると、C川原さん辺りが県内のキーマンになれる可能性がある。
役員ごとに期待されている役割はそれぞれだが、全ての役員が片手間で、思い付きやら半ば遊び感覚では駄目だ。本気になって主導する、それで飯を食う役員が最低1人は必要だ。自己満足や思い云々ではなく、率先して動き、実績を出せる、質を上げていく体制も必要だ。
企業のニュース素材は、一般市民が目にするメディア媒体が主ではなく、日経新聞や経済雑誌らしい。私は余り読んでなかったので、言われて気がつくと、そういったところに登場するNPOは殆ど3面記事で、不祥事やら悪徳商法やらゴシップやら。それを鵜呑みにされては、企業側がNPOに不信を持つのは、評判も悪くなり相手にしてもらえないのは、仕方ない。改善する必要がある。
この文中でも乱発してしまっているが、NPO自身ですらNPOという言葉を先行させ、良い事業をしても、素晴らしい活動をしていても、それによって本来的な企画内容や実情を見え難くしている。宣伝や営業が下手だと言われる理由だ。
NPOが並列化されて評価される一因が、そこにもあるのだろう。
などなど。
「雄」というより「憂」
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2004年5月3日
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