NPOの現場に関わり、今日で3年半


NPOの現場に関わり、今日で3年半が終了する。ふぅ…今年も色々とあったものだ。
相変わらず、1年前はこのような状況は想定してなかった。それだけ変動がある。

今月20日過ぎに、支援ネットと、市民活動センターのそれぞれの理事会の中で、組織の縮小・解散が決まったようだ。時期的にも正直少し驚いたが、仕方無いかな、とも感じてしまう。まぁ年明けくらいに話が公になれば、色々と周囲の具体的な動きも出てくるだろう。
庄内でも、平成10年を皮切りに、平成13年、14年頃から加速度的にNPO法人が増えた。庄内地域に事務所を持つ法人も、40を超えている。一方報告書の提出不備や、活動が不透明な組織も増えてきたのも事実。山形県では、東北で唯一、いまだ認証取消や解散となったNPOは無い。行政側の寛容さもあると思う。しかしこれからは違うだろう。来年くらいからは。
それは決して悲観的でも消極的なことでもない。逆に言えば、ちゃんとしたところが継続し、出来ないところは継続できないという事で、更に言えば、ようやく評価というものに対して、NPOも意識し始めなければならないとも捉えられる。使命感や思いから始まった組織も、少し熱が引き、経営状態や、組織評価を意識せざるを得ない時期なのだろう。いい転機だと思うし、健全な流れだと思う。
NPOはボランティア団体ではないのだ。
また、クロマツ林を讃える会のS山氏の言葉を借りれば、NPOも長い目で見れば、一歩進んで2歩下がる…ではなくて(汗)、2歩進んで1歩下がる、そのくらいの展開でもいいのかも知れない。気概的にはともかく、まずは、先を見て無理をしない事だろうか。

なまじNPOセンターという名称の施設であると、本来的なサービス機能を超えて、期待の裏返しとしての、市民の相談や、困り事が集中することもある。地域的なものから、個人的なものまで幅は広い。NPOという新しいものへの期待、NPOって良く解らないけど、NPOなら何とかしてくれるんじゃないか、という部分だろうか。
しかし中々、満足に応えられるほどの体力も、今はまだ余り無いのが事実。元からNPOへの理解も薄い中、言う事を聞いてくれないのは期待外れと落胆する方も居る。もしくは「何で協力してくれないのか」と怒る人も居る。
基本的には、言われる側にとっては理不尽な話であり、私自身も含めて、時にそういった状況に直面する現場スタッフの、精神的な疲弊に気を配らねばならない。特に常駐するスタッフにとって、日頃のモチベーションをコントロールし、維持するのは重要なことだ。その辺りが、最近は少しおろそかになっていたようなところもあり、反省する事もあった。私自身の悩みも多く、自身の器の小ささから、他に気が回らなかったところもあるが、基本的に、余計なお世話と言われようが、自分の事ばかりで悩む性格でもない。


庄内NPOセンターは、共同事務所として在る。だが共同事務所とはいえ、実際は、経営的にも、職員やスタッフを常駐させる事が出来ない入居団体が殆どだ。生活リスクなどから、それを本業と出来ない以上、そうならざるを得ない点には周囲からも理解を頂きたいが、厳しい意見としては、スタッフも雇えない程度の団体が法人になるなどおこがましい、というものもある。
暗黙のうちに、スタッフを常駐させられない組織は、スタッフを常駐させている組織に、そういった面で人的支援を期待せざるを得ない。具体的には、その団体の電話番・お留守番などだ。それはそれで、お互い様だとか、やむを得ない点もあるかも知れないが、そのレベルにおいて問題が出て来るのは、以前も課題としてあげた。
仮に、とある団体への苦情や困り事相談、その他業務について、他の団体の職員が対応せざるを得ない事があれば、一方の負担が増大してしまう訳で上手くない。
例え契約書には載って無くても、苦しい中で月に5,000円も家賃を負担してあげてるんだから、そのくらいは責任持ってやってもらって当然でしょ、という見解もあるらしいが、正直、それで当然の様に常駐スタッフをこき使われるのでは、実際にそうなったら、かなわない(苦笑)。

だがまぁ、契約書の内容や約束はともかく、そういう利用の仕方を期待されている事に対して、契約主体であり幹事団体であるイーコムとしては、その辺りを考え、フォローしなければならない。そうすると、何でイーコムだけが高いリスクを背負うのか、とも感じるかも知れ無い(笑)。ただでさえ、イーコムの理事は年間6~10万円ずつも負担しているのに(爆)。
そういった状況で、つい先日のイーコムの理事懇談会の中では、とりあえず来年1月以降、4月以降、7月以降の体制について、楽しむのも良いけれど、やるべき事もやりましょうと、理事全員覚悟を決めた(はず)。良い意味で。今更ながらに「理事は、経営の、責任を取る事にしましょう。」という訳では無いが、これまでも「ナァナァ」なところは確かにあった。内部のみならず、対外的にも。結果、おかしくなった事もある。それを強く意識して改める事にした。

とりあえずは年明けだが、来年は、何だか全て上手くやれそうな気がする。
庄内NPOセンターの契約主体であるイーコムが、来年早々に取り組むべきは、組織内外での「ま、誰か、何とか、うまくやってくれ」的ナァナァの排除など、組織秩序を徹底し、一層の役割分担と責任の明確化、体制の強化、情報収集、情報発信の強化、資金集めの強化だ。
もう1ランクアップし、協力したい人が協力するに足りる組織にしたい。
絶対にやれるし、やる。私自身が責任持ってやる。

さて、恒例だが、友人らと「忘年会兼新年会」という、年越し酒飲みでもするかな。
妻:「こないだ二日酔いの時、酒は一生飲まない、とか言わなかったっけ?」
私:「それはだね、お酒を一升は飲まない、それだけは飲めない、という事だよ。」
来年も、勝手に1人で盛り上がって、がんばるぞー!

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