今日は丙申堂で絵本の読み聞かせの日だった。この日のために近所の保育園、幼稚園にビラ配りをした僕達は、内心どのくらいの子供たちが来てくれるのかとドキドキしていた。そんな気持ちを隠しながら丙進堂の門をくぐった。
新聞にも掲載されたせいか、大人のお客さんの姿はけっこういた。しだいに読み聞かせの時間が近づくにつれ、子供たちの声がどこからともなく聞こえてきた。その日は10人の子供たちと、その親が来てくれた。子供たちは次々めくられていく絵本、ドキドキするような童話にのめり込むように聞き入っていた。実際僕達も…。丙進堂の雰囲気がその質を増していたことは言うまでもない。子供達だけでなく、その親も、満足そうな顔で帰っていった。とても気持ちの良い一日だった。
2001年9月16日(日) 谷正規