2003年9月4日(木) harbor


ここ数日、仕事が思った以上に進まず、イライラしている。出来るだけ、その姿を悟られぬようリラックスしているのだが・・・。
それにしても、睡眠時間をとったほうがいいときもあるが、気になる仕事を残したままでは、睡眠がとれるはずもない。すでに時刻は午前4時。今日も、このまま朝か・・・。

harborが運営している講座の第3回を終えたのだが、思ったよりも好評で非常に嬉しい。受講者からの講座提案も出てきている。私が望んだスタイルに、限りなく近づいている。こういったことが実現する背景を、私は考えた。

それは、話すだけなら、いたって簡単なことである。人が集まってくる時点で、まず共通目的を持つことである。目的がバラバラであれば、集まっても成果は得にくいだろう。そして目先の目標に向かって何をしたらいいのか、何をしたいのかを明確に言えるような環境作りと、それを実行できる体制作りである。後者は、想像以上に難しいであろう。いわゆる、問題意識の共有である。


地域づくりには、ストーリーがある。ときに新しいストーリーを作り出すために、連続性を遮断することもあるが、多くの場合は、連続性を持たせるために歴史・文化・人材を過去・現在にわたって焦点を当てるであろう。
そこで、一つの壁が生じる。それはシビアな問題であり、人を動かす、心を動かすとともに、大きくカネを動かすかどうかである。大きなカネを動かすために、ときに人の心は、本来の顔を失うときがある。そこまでして地域を作ることに価値を生み出す必要はあるのだろうか。だからといって、カネが動かなければ人は生きていけるのだろうか。サバイバルという名のごとく。

きっと答えは、両方成り立つのだろう。だからこそ差別化が生まれ、地域の特色が生き残るのであろう。ただ、忘れてはならない。人の流行は変わっていく。その移り変わりに、地域づくりを合わせる、あるいは地域づくりの流行を作り、人の流行をそれに合わせることは出来るかもしれない。この考え方は連続性というよりも、定期・臨時に変化を問われる。新しく、受け入れられやすい。
でも世の中には、変わらないものだってある。いつ見ても変わらないからこそ、価値がある。それは流行にのれなくても、そこに在るだけで、そこに居るだけで価値がある。
お金では表わすことの出来ない価値、それは普遍であり不変なものなのかもしれない。
変わっていくもの、変わらずにあるもの、両方あるからこそ、価値は生まれる。地域づくりって、難しいものですね・・・。

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