Category: ■第1部 – 庄内NPO事務局日記

NPOの事務局日記、か…。

Posted by – 2004年6月29日

 そういえば6月1日から、挨拶も無く日記を移転していた。失敬、失敬。
 しっかし、NPOの事務局日記、か…。
 私も一部まだ事務局長職にいる。別に文書で委嘱されたわけでもないし、雇用契約があるわけでもない。口頭で「やってくれ。」と頼まれて、口頭で「やりましょう。」と引き受けただけだ。
 かといって、以来、そこの雑務や通常業務で、対価を得ているわけではない。組織の資料を作ろうが、議事録や事業報告書や決算報告書を作っても、給料が貰えるわけではない。いくつかのウェブサイトの運営・維持だって、無料でやっている。内部でやる事だから、それ自体無料なのは仕方ないのか。
 傍から見れば「お前、うまく騙されて労力を搾取されているだけだぞ。」と言う話だ(苦笑)。結局、それらによる対価など何も無いからだ。もしくは経験と学習機会を与えてもらった、という事か。
 今になって思えば「雇うとは言ったが、身分を保障するとは言ってない。確かに色んな仕事をお願いしたが、もとから収益性は無いから、給料とは関係ない。雇うというのは、給料が貰える様に自分で頑張りなさいという意味だ。」という事だった。何となく解ってたが、潜在的に気付いていたが、やっぱりな、と勘付いたのは今年に入ってからだった(苦笑)。私も馬鹿で、ちょっと遅すぎた。
 一般的に「雇う。」と言われれば、ある程度は仕事を与えられて、それをこなして給料を貰えるものだ、と錯覚?するだろうが、おおかたのNPOでは、それは全く通用しない。決算報告上には現れない、全く収益性が無い作業や、事業も少なくない中で、言われた事をこなした以上に、自分の給料は別個に関係なく自分で稼がなければならない。
 一方で役員と職員の関係を求められ、一方で自己責任を期待される。「君は勘違いしている、君は事務局長で組織の経営者なんだから、言われた事ばかりしてないで、自分の給料は自分の責任で稼がないと!」と。そういった感覚からすれば、もっともな話なんだろう。
 その上でも社会的な意義とか、必要性を思えば尽力もしてきた。しかし体力的な課題も、財政的な課題も増してきた。感覚的に、そういえば1年前のどっかと同じだ。結局、現在のおおよそのNPOの限界なんだろう。それを私の限界、と言う人も居るだろうが(実際にそうかも知れないが)。つまるところ、同じ理屈にたどり着くらしい。民設民営のNPOで人を雇うというのは、実際に容易でないものだ。思いや理想だけではどうしようもない。皆やってみて初めて解るんだろう。NPOって企業でも行政でも無いんだなぁ、と。
 今までの分も一気に清算して(1円も要らん!いや、今年もらったものも返す!)、足を洗いたい気分も強い。9月を待たず、総会が片付き次第、とりあえず辞職しようかな。(とか言うと、あいつが辞める前に、皆で辞めてしまおう、という話になりかねないだろうか)。
 ちょっと過激で申し訳ないが、某緊急理事会でも、自分の運営責任を棚に上げて「君は今、給料がもらえない事で試されてるんだ!そういう時期なんだ!がんばるしかないんだ!」みたいなアホな事を平気で言うし。単純に、自分が職場でそう言われて、納得出来るかどうか考えてみればいい。まぁ言ったほうは極めて真面目なんだろうけど。
 最初だけ収益が上がるような上手い事を言って理事会を通して、結局は1円にもならん様な仕事ばかり持って来て、周囲に負担を押し付けて自己満足してるのは。本当に組織運営を考えているんだろうか。最初からそんなんで後が続くと考えているんだろうか。対外的に気前良く安く引き受けてきて、結局は赤字こく勢いで、それを何年も続けていれば「狼少年」なわけで、私個人や内部だけならまだしも、周りからの信用も失ってしまう様では、キャラ的な愛嬌でも済まされないし、もはや止むを得ないところだ。
 はぁ…。とか言っても今更始まらない。前向きに、どうやって立て直すかだ。
 私も追い詰められたものだ(苦笑)。もしくは、よくここまで自分を追い詰めたものだ。そこに「更なるやる気」を期待されているのかも知れないが(笑)
 この段階で、私財の投入は免れない。正直ショックだがやむを得ない。
 内部的にNPOがそこまで自己責任だ、と言うのであれば?、本当に自己責任の範疇で、人に無茶を押し付ける人や、理屈ばかり言う人は、それ相応の役割で居てもらうしかない。もしくは協力するつもりで援護射撃したら、味方を誤射してた、という言い訳なのかも知れないが。
 これ以降は、誰にも好き勝手に物は言わせない。浮ついた夢想家や、自分で汗を流そうとしない扇動家には、理解できないだろう。実態に即して、行政の下請けとか、ただで仕事やる連中とか、NPOの誤った認識の広がりを、これ以上は食い止めたい。
 ただその上で、今は理解が得られ、人が広がり始めている。そこが活路だ。これが消えたら一切辞める。それすら見えなかったら、もっと早く切れていただろう。もしくは新しい方向性で、7月から後2ヶ月で先が見えない様なら、それでも一切辞めるつもりだが。最初の1ヶ月は終わった。ただ、たとえ普通にサラリーマンになれても、余暇を利用して活動に参画するのはやぶさかではない。
 一度整理して、付き合い方を変えるという意味の「辞める」という事だ。
 NPOは、一部の人間が自己満足のために活用するものではない。NPOだから無責任でいいという理屈はどこにもない。小手先の補助事業や助成金の受け皿でもない。行政の言い訳づくりの為でもない。より社会的なニーズに応えていかねばならない。そして継続して、多くの人に支えて貰えるのがNPOの在り方だろうとも思う。
もしかすると、それこそが、私個人の勝手な思いなのだろう(笑)

 全国で、想像以上の苦難や、過酷な現場に直面しながらも、人を繋ぎ、社会を支えようと尽力している皆様のご活躍とご成功を祈念して。