NPOからの給料なし2ヶ月目。


NPOからの給料なし2ヶ月目。仮に貰える見込みは…まだちょっと無い(苦笑)。
現在進行形の事業はあるが、普通の会社と違い、収益が無い事業もあるから、別に不思議という事ではない。さしあたって現在動いているのは、行政と財団からの補助事業ばかりなので、周囲から見て、いくら動き回って汗をかいてる様でも、そもそも人件費や内部経費が認められていないという訳だ。
だから本来は、こういった事業にアルバイトを雇ったりすると、その分が赤字になる計算でしかないので、出来るだけ無報酬の理事や会員、ボランティアだけで、対応して片付けるのがマネジメントからしては理想となってくる。
ただそれを、今は私がほぼ一人で被ってしまっているという事なのだ(笑)
50万、100万と入ったお金も、殆ど目の前を素通りで外に出て行くしかない。もしくは、ギリギリ他の赤字事業の補填に廻される。なかなか、講師謝礼と事務消耗品費と会場費とチラシ印刷費だけでは、本来的に講座の開催も難しい。
ただ給料だけならいいが?これでは、そろそろ事務所の維持経費に影響を及ぼすかも。
私はこうなるのは去年から既に予想できてたので、保険をかけて、毎日午前中は他でバイトやら小遣い稼ぎをしているから、まだいいが。(○川原さぁん、死ぬなよ~)笑
来月末で、グラウンドワークもイーコムも決算期だ。A理事もK理事も、予想よりもあっさりと「はい、さよなら。」という事で了承し、おかげで私は更にフリーになって行動できる。これで完全に自己責任だ。逆に全て自分に選択権が出来る。何をやるか、やらないか、自分で判断できる。精神衛生上、とても健康的だ(苦笑)
しかし、少なからず半端に残す事になるであろう事業も、多少は気に掛かる。うーん…市民学習農園も、本来的に労力を計算すると、仮に超破格なところで時給1000円として、会議や打ち合わせの連絡調整、記録、農園の管理は勿論、日頃の入園者との連絡調整、定例講座の調整や料理教室や収穫祭と言ったイベントの開催、リスク管理や会計業務、事業のとりまとめ、報告業務などを含めると、それでも普通は最低でも年間65万円~70万円以上は人件費が必要になる計算だ。その他に事務所を維持する経費や、交通費などの手当ても必要だし。
あくまで、NPOがボランティアとして無償奉仕する形での運営が期待されているとすれば、NPOとしては、そこを年間を通して無料で担当し、赤字を上手く補填し、責任を果たせるスタッフを、どう確保するのかが課題となる。
現在の水準のままの入園料を維持できるとして、規模の経済がうまく作用すれば、現在の3倍ほどの農園面積での運営により、何とか収支が合う様にはなる。そうなれば、ちゃんと職員を雇えて余力も生まれるだろうが。それも今すぐという訳にはいかないから、しばらくは難しい。
希望は、さらなる規制緩和措置による「市民農園収穫物の販売」なのかも知れない。


仮に現状で庄内NPOセンター長を公募したとする。月最大300時間労働で、基本給はゼロ(とりあえず何とか自分で稼いで下さい)、諸手当は持ち出し、という事になる。このくらいの勢いのリスク管理は、今のところ私でなければ実質やれないだろう。という不毛に近い自負がある。そしてまた、センターというこの「場」の経営は、個々の団体や個々の事業以上に重要なので、これだけは、まだ辞める訳にはいかない。この場は、おそらく地域にとっての可能性だ。こんなつまらないレベルで壊してはいけない。こんな事に付き合わせてはいけない。そして周囲の、あと少しの理解と支援によって、可能性は時期に開ける。その可能性が開けたら、あとはいいと思う。
私のようにあえてハイリスクに挑み、見返りを求めない物好きは、意外と多いのだろうか。肩書きを名誉に感じる人も居るかも知れないし、定年退職をされた方で、生きがいを求める人も居るかも知れないし。NPOはそういう点が魅力になりうる。

という程に、NPOの運営は難しくもあり、奥が深くもあり、最終的には人次第なのだなと思う。うん、絶対にお金があるだけても上手くはいかない。色々と事例を知っている中でも全てそうだ。
人だとか繋がりというものを基調としなければならない。後に続く人を育てるというのが、組織では一番のマネジメントのはずだ。バンバンバンバン、単に打ち上げ花火の様にイベント的な事業を繰り返せばいいと言うものではない。本来的には、その意味が重要になるはずだ。そこまで考えてる?それ以上のことは?
そういった意味では、なんとか事務所の家賃を払って維持はしているが、人が育ってない。私が関わって3年経過するが、年齢的にも、いまだに私が「最後のNPO参加者」のような感じだ。
これまで何年間も、一線で活動していた人達も、結局は人を育てなかった。歴史が止まっている。これは私が言える事だと思う。率先して動くはいいが、自分の意見を押し付け、命令し、意見が異なれば、服従しなければ切り捨ててきただけで、逆に新しい人達、若い人達を排除し、潰そうとして来た。私や○川原さん辺りは、たまたま運良く潰れなかっただけで(直前で回避したので)、もしくは叩かれている事を自覚しないくらい鈍感だったので?(笑)まだ関わっている、というくらいのものかも知れない。
地方の人材育成が課題ともされる中、私も考えられる事があれば、少しがんばってみよう。

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