そこに少しだけ武士道を


今日は朝5時半に農園に居た。私が植えたトウモロコシの半分は、風上を向いて倒れていた。そこに少しだけ武士道を垣間見た気がする(謎)…そりゃ単なる吹き返しによるものかも知れないが。
さて。たいていのNPOは未成熟で、まだ組織になり得てない。内実、NPOという殻の中で、個々人がスタンドプレーをしているに過ぎない場合が多い。だが動くだけまだマシという話もあり、中には理事相互がそれぞれの活動を否定し合った結果、何も出来なくなった団体もある。鳥海自然ネットのI代表理事などは、口先ばかりで動かない理事など要らん、と明快だ(苦笑)。まぁスタッフそれぞれに期待される役割というのはあると思う。
県内でも、もしくは一部だろうが、現実的に、余り組織として動けず、それどころか組織内部でもゴタゴタが多く、また似た様な活動をする団体とも協力出来ず、逆に反目し合いやすい状況が目に付くのは何故か。おおよそが先の通り理由だ。例え同じ組織の中といえど、個々人があくまで自己満足のために活動している場合が多く、意思疎通も情報共有も少ない。あまり相手を理解しようとせず、自分を押し付けたりしている。また自分が興味が無い分野や活動には関心が無く、評価しないというか許容しないというか。
とある法人で理事会が開かれた折、2人の理事が2つの事業を提案した。ともに連続講座の開催企画だった。審議において、前者は承認されたが、後者は継続審議となった。だが後者を提案した理事は納得いかず、自分の企画のほうが重要で、内容も優れているし、どうしてもやりたいとの想いから、結局は内部的な承認を得ず実施を公表し、止められても聞かずに助成金の申請なども行い、組織的に実施が決まった方の講座には一切協力しなかった。また結局は、事務局も置けず協力者も作れず、開催1ヶ月前に風化したが。
思いが原動力になる。が、なかなか思いだけでも、思いだけが集まっても何も出来ない。
NPOとボランティアの違い、またはNPOって何?と聞かれると、一般論的にはそれなりに説明できる。
が、例えばどの団体がそういう経営をしているのか、継続して事業をやっているのか、と言われ答えると、ボランティア団体とどう違うのか?と改めて聞かれて少し悩む。「まぁねぇ~、でも一応は法人格を持ってるからねぇ~。」みたいになる。
もとから思いもあり行動力もある中では「自分のやりたい事が全て」になり易く、母体となる組織運営も疎かになりやすい。一人で好きにやる分には、組織やルールなど鬱陶しいだけだが、最近はそうもいかないから組織に所属し肩書きを得る。そしてその上で活動をする。そういった意味からすると、皆で、とか社会や公益というより、自分がやりたい事をやるには組織が必要だという発想に基づいて、その点で利害を同じくする人が集まって、暗黙に立ち上げられるNPOのほうが多い気がしている。足元を見ている人はまだ少ないのかも知れない。
3年も状況を見ている中で、いつもトラブルの渦中に居るのは、けっこう同じ面々だ。まったくどこでも騒ぎを起こしている。もっとも、彼らはそれが楽しいんだろうけど(笑)

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