鶴岡アートフォーラムの事務主任


4月1日より、鶴岡市開発公社所属の、鶴岡アートフォーラムの事務主任ということで、新しい施設の仕事に就いている。
鶴岡アートフォーラムは、鶴岡市を中心とした地域の芸術・文化活動を推進する戦略拠点を目指し、展示場と美術館の機能を併せ持つような施設で、収蔵庫や保管庫などは勿論、2フロアの展示室と、陶芸や油絵などの製作に使えるアトリエ、上映会や演奏会が行える吹き抜けのフォーラムなどがある。特に市民展示や市民の創作活動、講座やワークショップといった学習交流などでの活用が期待される。
4月15日から利用のための予約受付を開始し、8月27日に正式オープンだが、課題は山積だ。当面は頭を下げっぱなしかも(謎)。まぁ後半戦で勝負だろうか(謎)。
しかし今回も周囲というか、人には恵まれている。ベテランの方々、新進気鋭の方々と、頼もしいばかりで、私などは、せいぜい皆さんの邪魔にならないようにするのが関の山といったところだろうか。

そんな中で、庄内NPOセンターのセンター長も、非常勤ながらまずは兼務しており、他の法人役員や行政の委員なども、引き続き兼務させて頂いている。
平日の日中は、中々あちこちに顔を出せなくなったが、特にNPOセンターだけは、昼休みやアフター、土日に顔を出して様子を見ている。
が、前回の日記でもないが、庄内NPOセンターを取り巻く環境にも色々な話があり、私自身、そのうち整理するかも知れない。
これを機に、徐々にフェイドアウトするか、とまた考える。その機会は今まで何度もあった。何度もあったが…。
周囲の思惑としては、私を今後どう使いたいのだろうか。そろそろ疲れてきた。あとは、私も好き勝手に言うだけの、指示するだけの立場に回りたいものだ。
とは冗談としても、せっかく育ってきている現場を、現場のNPOスタッフをどう守るか、良い方向に進んでいる流れを、どう維持していくか。
今はまだ小さい流れだが、どう大きくなるか、もう少し見届けたい。これだけは何とか守りたい。これだけはやらないと、今まで私自身がやってきた意味が無くなるくらいに思う。例え、過去の経緯という呪縛を、自身の道連れにしても、守り抜きたい。
最低限、正直者が馬鹿を見るような環境では、人は続かない。特にこういった非営利の活動では。無茶苦茶な理屈や、圧力的な手段、仮にも人の善意を私益に転用する事しか考えないような思惑や流れからは、まだ出来るだけ遠ざけたい。今はまだ、それに耐えうる力が弱いのだ。


だから、例え庄内NPOセンターの中だけでも、良い方向性や、それに向かう大きい流れが確認できれば、それさえ保障され、確立されてしまえば、あとは私の役目なんか無いと思う。その後に及んでは、居るだけ邪魔な存在になるだけだ(苦笑)。

NPO法人の現場スタッフが、朝令暮改な指示に振り回され、責任を押し付けられ、給料も貰えない待遇は、それを良しとする人々が離れていく中で改善されてきた。NPOは、個人が思い思いに好き勝手をやる土壌や、出来るときに出来るだけ、というボランティアでもなく、経営を意識せざるを得ない、行政や企業と同様に、社会的責任ある組織なのだ、という認識が、庄内NPOセンターを中心とした法人の役員の中には、実感として、また実態として、強く根付いている。中・長期的に見れば、合意形成や周囲との協調を無視して、思いや感情だけが先行しても仕方ない事なのだ。
…改めて言うまでもない事なのだが。

5月27日の夜に、これも4月に新しく開院した、東北公益文科大学の大学院で開催される講座の講師を頼まれた。大学院生らからのもので、特段、大学側からの正式な打診ではないため非公式の講座ではあるが、まずは私で良ければとは思い引き受ける事にした。
学生らにも色々と助けてもらっており、大変な恩義がある。このくらいで返せるとも思わないが、こんな形でも、たまには使ってもらった方が、こちらの気も楽になると言うもの(苦笑)

明日は、朝から市民学習農園の杭とロープの撤去作業だ。今年は区割りをし直し、価格や面積なども見直して、昨年よりも、適正な農地環境とサービスを提供する。
この作業も、私以下、大学生らから手伝ってもらう。なかなか大人は動けない(苦笑)

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