2003年7月7日(月) Yota


Rainさん、ご苦労様でした。今日のCACSがあるのも、Rainさんの誠心誠意の働きがあったことは、周りの皆が認めているところです。新任地においても、今まで同様、がんばっていただきたいと思います。そろそろ、本格的にNPOで活躍してもらいたいと思っていました。それに、Rainさんの結論は、(本人が気づかないまでも)すでに以前から出ていたと思います。7月6日付け日記はまさに所信表明でしょう。

わが国でNPOが社会制度として認められて、早4年になりました。その間、このNPOに関わってきた人たちの大半は、戸惑いながらも今日を迎えていると思います。
最近1つわかってきたことは、NPO役員は社会との契約であるにもかかわらず、このことを勘違いしている人たちが少なからずいるということです。


NPO役員は、能力に関係なく誰でもなることができます。その責務を果たさずとも役員でいられます。また、大半の役員は、一方で安定した職があり、自己実現(あるいは片手間、道楽)でNPOに関わっているのに対して、この中で働く職員はそれを生活の糧としています。

時として職員の方が数段能力があるにも関わらず、たまたま役員と職員という立場の違いだけで、いわば「役員から人権的搾取されている職員」現象があちこちで見られるようになりました。残念ながらNPOはこれでも成立し、維持できます。こういった、社会的不合理が、まだまだあります。

近い将来、NPOも生き残りにさらされる時が来るでしょう。その時に、いい人材を確保できているNPOは幸せだと思います。人材を育てられない組織は、どの時代でも、淘汰されます。NPOのように目的と思いで繋がっている組織の場合は、なおさら人材が宝です。

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