鶴岡市某土地区画整理組合に行ってきた


夕方にT市都市整備課のMさんらと、鶴岡市某土地区画整理組合に行ってきた。
区画整理に伴い着工する公園について、一方的に作ってしまうよりも、グラウンドワーク庄内などに協力を要請し、事前に住民らの意見や要望を集約するワークショップを実施したほうがいいのではないか、との案があったとの打診を受け、まずはグラウンドワーク庄内の組織と、ワークショップというものについての説明、水上町で実施した公園作りワークショップの内容と今後の展望などをお話してきた。
実際ワークショップをやるとすれば、この地区でも、どんな公園が良いのか、施設など何が必要なのかを模索していくため、予定地周辺の住民の方や、日頃利用するであろう方々、この区画に居住を予定している方々を中心に声を掛けて参加してもらう事になるだろう。
しかし実施期限は今年度中。3月で完了しなければならない。事前の準備や調整にも殆ど時間は無いし、もうすぐ1月になる。
だいたい3回くらいの開催で、参加者の意見を集約し図面を仕上げなければならない。余程前向きに積極的に参加してもらわない限り、また事務局サイドでの意見集約に労する時間等を考えると、期間的にもそれ以上の開催は無理だろう。もしくは2回でもいいのかも知れない。
地域の内情やら関係の思惑(といったら何だが)が良く解らない点もあり、逆に向こうが提示してくれなければどうしようもない部分もあるが、今日の話し合いのニュアンスからすると、おそらく技術的には可能であり、やりようはあるだろうと感じた。
あくまでも主体は先方であり、こちらはサポートなので、先方の意向を最終的に確認しなければ始められない訳だが、ただアンケートの準備やファシリテーターの確保、スケジュール管理等、やる事になると想定して進めておかなければ後で間に合わない事になる。さしあたって23日の理事会で上程してみよう。
しっかし…環境共生シンポジウムの3ヵ年分の報告書を作成するのも急務だ。水上町での公園作りワークショップの最終報告もある。
25日からは来年4月から予定されている、山形大学農学部と鶴岡市農協らと連携して行う鶴岡市の構造改革特区申請に伴う市民学習農園開設事業についての調整も始まる。イーコムでも来年からは聴覚障害者向けインターネット講習会も本格的に始めるし、サイト作成の仕事もある。
そういった中での新規事業だ。自分自身、相当の負担を覚悟しつつも、また気を引き締めていかねばならない。
最近ふと思う。愚痴のつもりは無いが、最初は「こういう事やろう」という企画があって、周りも「やろう、やろう」と盛り上がるとする。が、実際に調整を始め、実施が近づくにつれて少しずつ人が離れ始める。はじめた当人でさえ、「ちょっと忙しくて無理だから、あとは任せる。」といった様に。
もしくは上手くいって評価され始めると、戻ってくる人もいる。慣れては来たものの、基本的にそういうものなのかも知れないが、やっぱり何か少し残念な気持ちになる。
色んな団体があるようで、色んな人が動いている様に見えて、実際に意見を言う人や様々な提案をする人は多くても、動いているのはどこも同じ一部の人間だけだったりする。まぁ自分では余り行動出来なくても、命令するのが得意な人も居るだろう。例はともかくとして、役割分担は勿論あってもいい。
見方によれば「教育している」「信頼して任せた」とも言える。が、現場としては時に「責任を放棄されて押し付けられた」と感じる事もある。
例えば説明責任だと思う。何故やるのか。「いいからやれ」「とりあえず…」では駄目だ。なぜ素直に引き受けないのか?引き受けられないのか?その場合はたいてい組織の趣旨に反していたり(個人的なものに傾斜していたり)、あまりにも必然性が無いか、明らかに赤字事業だからだ。
NPOの職員は基本的にモチベーションが高い。やるやらないの基準は資金的な収支の問題だけではない。が、人や組織といった体制を維持するにはそれも大事だと理解せねばならない。
赤字事業でもやるものはやる。だがその代償は、おおよそ自分たち個人にくる事を知っている。たいていの場合、役員にせよその他依頼者にせよ、赤字事業の実施を決定し、命じた人がその分を責任持って補填するという事は余り無い。
形式的にはともかく、法人なり理事会なりが、職員の身分や待遇を、実質保証できるところは少ないと思う。人を1人雇えば、月に最低20~30万は必要になる。いざそれだけの責任と代償を覚悟している役員は、実際にどれだけ居るだろうか。
極端な話、仮に6人の理事が居たとして、一人毎月5万円を支払い続けるだけのものがあるのか。払えるとしても払いたいとは思わないだろう。払わないだろう。元から名前貸しの人などは尚更だ。おそらく「職員が何とかしろ」という話になるだろう。
つまり実質、職員は赤字事業をやりつつ、さらに自分の給料は自分で確保しなければならない。ややもすると、NPOは職員を食い潰して成り立つ。NPOの職員は何かと保証されがたい立場にあるかもしれない。
ま、とりわけ私の様な無能な人間が言っても説得力は無いが(苦笑)
現場は逃げられないし、常に矢面に立つ。ハイリスクローリターン(ノーリターンの場合もあるが)、NPO法人でも一番きついところだ。

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