鶴岡の町並み


2002年8月5日(月) 薮田充彦


鶴岡の町並みを見ると、内陸のそれとは明らかに違うことに気がつきます。何が違うかというと屋根です、瓦葺きが多いんです。そのことに気がついたのは、ごく最近のことです。よ~く見てみるとその昔、鶴ヶ岡城で使われていたという寂れた赤瓦(しおがわらと聞いたことがあります)や黒くツヤのある瓦(焼付け瓦と聞いたことがあります)など、瓦と言ってもその種類が結構あったりするんです。セメント瓦という瓦もあって、戦後日本が貧しい時期にこの瓦が普及したと以前聞いたことがあります(間違っているかもしれません)。そう考えると、屋根を見ただけで建築のおおよその年代が分かるかもしれないですね。この住宅は、比較的新しく見えるけど、屋根葺き材がセメント瓦だから戦後に建てられた古くからある住宅なんだなと分かる。
先月、TTCKで行った藤沢周平講演会の講師である高橋先生がこの様におっしゃっていました。「当たり前にありすぎるものは、目に入っていない」と… 県外から来鶴した方々はよく「鶴岡は良いところだね」と言われます。10代頃の私は普段当たり前にここに住んでいたので良く分からなかったんです。ここの良さというものが…
これから少し鶴岡の街に気を使って歩いてみたら会えるかもしれませんね、新たな鶴岡に…

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