経営論や組織論を読み漁る日々


答えのきっかけを求めて、経営論や組織論を読み漁る日々。昔の書籍も読み直してみる。
仕組みはともかく、組織経営(民間組織経営)の根本に企業もNPOもない。
仮に役員に経営力が無く、社員に活動意欲が無ければ、組織は潰れる。逆にそれでも潰れない組織は、関わるほうも、見ているほうも不幸に違いない。
当初、時代の流れでとりあえず法人化したというような、伝統的なボランティア活動型のNPOは衰退しつつあり、企業的な経営感覚やビジネススタイルを取り入れた事業型のNPOが伸びている。
事業といっても、一般的に収益を上げる事のみを目的としたものではなく、例えばそこに課題解決や自己実現を盛り込んだ社会性が含まれる。
寄付や助成金、会員やサポーターの無償労力にのみ依存する運営は、やっぱり理想だけでは叶わなかった。現実的に限界が見えてきて、目を逸らそうにも、遂には直面せざるを得ないのだろう。
だが、社会貢献や善意というものを前面に押し出している団体の中で、経営や収入・損益などと言った商用的な言葉やイメージは、うざったく思われたり、嫌われやすい。どうしても自分達は損をしなければならない、という意識になりがちだ。
参加するほうも、がむしゃらに無償で汗水流している団体のほうが、意欲は掻き立てられるかも知れない。
事務所の家賃を払う必要もあるし、光熱費もかかるし、イベントを開けば保険料も必要かも知れない。組織運営の中で、ある程度の収益が必要とは解りつつも、本質的にはそれを否定する。いや、私だってそうかも知れない。ただそこで、どうバランスを取るか、という問題は出てくる。
必要とされつつも、本質的に嫌われ、重要だけど、重要視され難いところ。NPOの経営というのは、もしかすると、感覚的にNPOと経営というのは、反対方向にあるような。今更ながらに難しいところだ。


さてさて、午前中に稼いで、午後からそれを消費しているような毎日。会議やらあれば、まだNPOを優先しているので、午前も潰れる。結局、労力分は持ち出ししなければ、NPOでの活動は出来ないのが現状だ。もっと効率よく他でいっぱい稼いで・・・とか考え過ぎると、ややアングラな傾向を意識しがちなので危険だ(爆)。
別に私や奈己さんが常日頃不在でよければ、庄内NPOセンターは、各団体の事務所としての機能という観点からすれば、運営コスト上、何も問題ない(笑)。何でそれでもお互いこんなところに居るんだろうねぇ、とたまに冗談にはしているが。
要は、好きでやっているとは言え、皆が私達を甘い言葉で厳しく使い過ぎるという事だ。まぁNPOというのは現実それが期待されているので、関わっている分には仕方ないのだろうが、現実は何事も無償ベースでの自立は続け難い。何かと呼び付けたり協力を要請する側も、もう少し人の時間を拘束するという意味を考えるべきではないのだろうか、とはK子さん辺りも良く言う話で。ま、でもNPOだから?(笑)
そのリスクを、庄内NPOセンターでは、ほぼ私1人が抱えているといってもいい様なものだ。
ただ、もっともな話、頼る人が居なければ、自然と自立はするんだろうなとも思う。もしくは自然淘汰されたり。私や奈己さんがいればこそ、お願いもされるし、相談もあるわけで。そうすると、NPOは支援するものではない、という事にもなるのだろうか。やりたければやればいいし、やり方わからないなら、やれませんね、やめてください、とかで。うん・・・なんか本来的かも(苦笑)。
実のところ、解決すべき課題はその1点と言ってもいいくらいだが、それをどういう形(組織・面子)で進めて、どういう戦略方向で解決するか、というのが焦点だと考えている。
自分たちだけで、実質のところですぐにやってしまうか、実務者以外にもっと色んな人が気付いてその合意形成が得られるまで待つか、それ以上に地域の行政や企業などからも協力が得られるようになるまで待つか。
地元の市政には、具体的な補助や支援といったNPO施策は無い。逆に言えば、必要とされない程度なのかも知れないし、パートナーとして資質を試されていると言ってもいいし、NPO側も自主性や自立意識を見せ、それを示さねばならないと考えている。一部市民の一過性のもの、という見られ方は出来れば払拭したい(苦笑)。
また誰かに負担が集中するとか、犠牲になってもらうとか、個人の資質に頼るような組織では弱い。提案すべきは仕組みでなければならない。
NPOに関わって金銭的な欲求が満たされる事は少ないが、では何に魅力があるかと言えば、頑固じじい、猛烈ばーちゃん、ク○ガキから、美しい人妻、可愛い女子大生、変なオジサンなど、色んな人との出会いやコミュニケーション、上下無く積極的に提案できて受け入れられる環境、様々な活動やその企画への参加など自己実現もある。それはもう、おそらく頭に来るくらい、退屈しない充実したコミュニティを形成する。
またそこに引き込むのは更にそれを形成するコアの魅力である。
であれば、センター長たるは、大言壮語が出来て、対人関係や人の信用をものともせず、強い自己主張をもち、派手を好む人物でなければ務まらないという事か(苦笑)。

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